無料の独自ドメインメールで実際に得られるもの
無料には三種類あり、それぞれ違うものを手放している。どの制限が痛いかは、そのアドレスで何をするつもりだったかによる。
独自ドメインの無料メールアドレスは実在する — 誰にもお金を払わずに
hello@mybrand.com でメールを受け取れる。誰も教えてくれないのは、
「無料の独自ドメインメール」が互いに無関係な三つの製品を指しているということで、
選び方を間違えると一か月ほど後、最悪のタイミングで欠けた部分に気づくことになる。
無料の三種類
| 種類 | 例 | 手放すもの |
|---|---|---|
| 転送 | Cloudflare Email Routing | 自分のドメインで返信できない、何も保存されない |
| ウェブメール限定の無料枠 | Zoho Mail 無料プラン | IMAP・POP なし — ブラウザの外に出られない |
| 制限つきの本物のメールボックス | このサイトの無料プラン | アドレス1つ、少ない容量、保存期間の制限 |
Google Workspace と Microsoft 365 が表にないのは意図的だ。どちらも独自ドメイン向けの 無料プランを持っていない。「Google Workspace 無料」で出てくる結果は、すべて試用版か、 もう新規受付をしていない旧教育プランである。
転送 — 何も保存しないから無料
Cloudflare Email Routing は最も人気のある無料の選択肢で、実際によく出来ている。自分の ドメイン宛のメールを、すでに持っているメールボックスへ渡してくれる。落とし穴は向きが 一方通行だということだ — 自分のドメインで送信も返信もできない。 返信は下にある Gmail アドレスから出ていき、顧客は名刺のアドレスではなく個人のアドレスを 手にすることになる。
二つ目の落とし穴は、転送と DMARC が古くからの天敵だという点だ。メールが転送されると 元の SPF チェックが転送サーバーと一致しなくなり、厳格な送信者のメールは途中で 捨てられることがある。ほとんどはうまくいき、うまくいかない場合が自分からは見えない — バウンスは送った側に返り、こちらには来ない。
ウェブメール限定 — 出ていけないから無料
Zoho の無料プランはドメイン1つに5ユーザー、各5GB を与える。お世辞ではなく、多くより 気前がいい。その代わり IMAP と POP を塞ぐ。メールは相手のウェブ クライアントかアプリでしか読めず、他では読めない — Apple メールも Outlook も Thunderbird も使えず、移ろうと決めたときの一括エクスポートも簡単ではない。
これが問題かどうかは、引っかけではなく本物の問いだ。チーム全員がどのみちブラウザで 生きているなら何のコストでもない。一人でもデスクトップクライアントにこだわるなら、 その瞬間に無料プランは全員にとって終わる。
制限つきの本物のメールボックス — 小さいから無料
三つ目の形は、数字を絞った普通のメールボックスだ。ここの無料プランがそれで、脚注では なく本文に制限を書いておくほうが誠実だろう。
- ドメインあたりアドレス1つ —
hello@の隣にsupport@は置けず、エイリアスもない。 - ストレージ 1GB — 数千通は入るが、何年分もの添付ファイルは入らない。
- 保存90日 — 90日を過ぎたメールは削除される。最も驚かれる制限なので、後で発見せず先に計算に入れてほしい。
- 1日20通の送信、アカウントに履歴が溜まれば50通 — 商売を回すには十分で、キャンペーンを回すには足りない。
代わりに、転送にはできないことが手に入る。メールがこちら側に保存され、返信が実際に 自分のドメインから出ていき、DKIM 署名が付いてその返信が信用される。
どの無料プランにもないもの
送信上限が低い正直な理由は配信到達性だ。メールを迷惑メールフォルダの外に置くには、 ブロックリストを監視し、バウンスを処理し、大量送信のために登録してきたアカウントを 弾く必要がある。最後の項目がアカウントごとの実費になる。独自ドメインに無制限の無料 送信を出す業者は、スパマーに占領される直前か、まもなくその条件を引っ込める。無料 アカウントの低い上限は、あなたが求めてきたその機能を守る仕掛けだ。
後悔せずに選ぶ
- このアドレスで返信することがあるか。あるなら転送は脱落。
- デスクトップのメールアプリを使う人がいるか。いるなら IMAP が必要。
- 去年のメールを見ることがあるか。あるなら保存期間を確認。
- アドレスは何個必要か。1つはどこでも無料で、2つ目ですべての無料プランが終わる。
たいていは最後の問いが結論を出す。無料プランはアドレス1つの個人に合わせて設計されて
いて、多くの人は3週間ほど経ってから support@ が必要だったと気づく。
よくある質問
独自ドメインで無料のメールアドレスは作れますか?
作れます。ただし無料には三つの形があり、それぞれ違うものを手放します。転送は何も保存せず、自分のドメインで返信できません。ウェブメール限定の無料プランは保存はしますが IMAP・POP を塞ぐため、ブラウザの外に出られません。制限つきの本物のメールボックスは、アドレス1つ・少ない容量・保存期間がかかった普通のメールボックスです。どの制限が問題になるかは、そのアドレスで何をしたいかによります。
無料の独自ドメインメールは本当に無料ですか、試用版ですか?
転送サービスと制限つきメールボックスのプランは、期間の制限なく無料です。Google Workspace と Microsoft 365 は例外で、独自ドメイン向けの無料プランがそもそもありません。そのため「Google Workspace 無料」で出てくる結果は試用版か、もう新規受付をしていない教育プランです。
snailworkmail の無料プランには何が含まれますか?
ドメインあたりアドレス1つ、ストレージ 1GB、保存90日、1日20通の送信(履歴が溜まれば50通)です。転送ではなくメールがこちら側に保存されるため、返信は実際に自分のドメインから出て DKIM 署名が付きます。エイリアス・キャッチオール・IMAP は有料機能で、多くの方は2つ目のアドレスが必要になった時点で移行されます。